
この記事でわかること
* 目的別(つかむ・切る・回す等)のペンチ(ラジオペンチ・電工ペンチ等)の代わりになる道具
* 丸カン(アクセサリー等)や硬いものを扱う際の実践的なテクニックと滑り止め(輪ゴム・布)の活用法
* 圧着ペンチ(オーバルスリーブ等)の代用が非常に危険である理由
休日にDIYをしたり、ちょっとした修理やアクセサリー作りをしている最中に「あれ!?ペンチがない!」と気づいて焦った経験、私にもあります。
作業の途中でわざわざホームセンターへ走るのは面倒ですよね。でも大丈夫です。私たちの身の回りには、工夫次第でペンチの代わりになるアイテムがたくさん潜んでいます。
この記事では、私が実際に調べて試してみた中で「これは使える!」と思った緊急時のペンチ代用アイデアを、目的別(切断・つかむ・曲げるなど)に詳しくご紹介します。
あわせて、安全に作業するためのちょっとした裏技や、「絶対に代用してはいけない危険な作業」についても解説するので、怪我のないようにぜひ参考にしてください。
今何をしたい?目的別・ペンチの代わりになる道具
ペンチと一口に言っても、「つかむ」「切断する」「曲げる」「ねじる」「回す」など、やりたい作業によって最適な代用品は変わってきます。まずは目的別に、家にある身近なアイテムや似た工具を探してみましょう。
1. 針金などを「切りたい」時(ニッパーの代用)
ものを切断したい場合、一番適しているのはもちろんニッパーですが、無い場合は「丈夫なハサミ」や「爪切り」が代用候補になります。
極細のワイヤーであれば、爪切りでパチンと切断可能です。ハサミを使う場合は、刃先ではなく「刃の根元」の最も力が入りやすい部分を使いましょう。
ただ、硬い金属を切るとハサミや爪切りの刃こぼれの原因になるため、大切な道具を使うのは避け、あくまで緊急時の最終手段として自己責任で行ってください。
2. 物を「つかむ・挟む・引っ張る」時(標準ペンチの代用)
ペンチのようにもう少し大きな物をしっかり挟みたい時は、「プライヤー」が最適です。
工具箱に何もない場合は、キッチンにある「トング」や、細かい部品なら「毛抜き」でも代用できます。ただし、トングは力を入れすぎると曲がってしまうことがあるので、軽い作業に留めておきましょう。
3. ボルトやナットを「回す」時(レンチ・スパナの代用)
六角形のボルトやナットを回したい場合は、「モンキーレンチ」や「スパナ」を探してみてください。特にモンキーレンチは口径を調整できるため、実はペンチ以上にボルトを回す作業に適した専用工具です。
4. 細かいパーツを「曲げる」時(ラジオペンチの代用)
アクセサリー作りなどでよく使われるラジオペンチの代わりには、「ピンセット」や手芸用の「平ヤットコ」が活躍します。先端が細いピンセットなら、ある程度自由にワイヤーを曲げることができます。
状況別・ペンチなしで作業を乗り切る実践テクニック
道具が見つかったら、次は実践です。ペンチ以外の道具を使って上手く作業を乗り切るためのコツをご紹介します。
切る道具が何もない時の「金属疲労」テクニック
もしハサミも爪切りもなく、針金をどうしても切りたい場合は、「同じ場所を何度も繰り返し折り曲げる」という方法があります。金属疲労を起こすことで、最終的にポキッと手で切断することができます。少し根気がいりますが、道具ゼロでできる有効な方法です。
アクセサリーの「丸カン」を開閉する裏技
手芸で小さな丸カンを開きたいのにラジオペンチがない時は、「平ヤットコ」と「ピンセット(または毛抜き)」を両手に持って代用します。
もしピンセットすらない場合は、硬貨2枚(10円玉など)を使って丸カンの両端を強く挟み、前後にずらして開閉するという裏技もあります。
硬貨を使ったナット回し
緩めの小さなナットであれば、2枚の硬貨でナットを左右から強く挟み込み、そのまま指の力で回転させることも可能です。ただし、これは仮締め程度の緩いナットに限ります。固着している場合は、潤滑スプレーを吹きかけて時間を置くなどの工夫が必要です。
代用品を使う際の注意点:ツルツル滑る時の対策
ハサミやピンセットなどの代用品は、ペンチのようなギザギザの滑り止め(溝)がついていないため、固いものを掴もうとするとツルツルと滑ってしまい、うまく力が伝わりません。
そんな時は、対象物と代用品の間に「不要な布切れ」や「太めの輪ゴム」を一枚噛ませてみてください。
ゴムや布が滑り止めとなり、摩擦力が高まってしっかりとホールドできるようになります。同時に対象物に傷がつくのも防げるので一石二鳥のテクニックです。
【重要】圧着ペンチ(オーバルスリーブ等)の代用は絶対にNG!
最後に、とても重要な警告があります。
ワイヤーを固定するオーバルスリーブや、電気配線のリングスリーブ・ギボシ端子などを「かしめる」ための「圧着ペンチ(電工ペンチ)」が見つからない時、ラジオペンチやプライヤーで強引に潰して代用するのは絶対にやめてください。
「潰れて固定されたから大丈夫だろう」と思うかもしれませんが、専用の圧着ペンチ以外で潰したものは内部に隙間が空いています。
その結果、「ワイヤーがすっぽ抜けて重い荷物が落下し大事故に繋がる」「電気配線が接触不良を起こして発熱し、最悪の場合火災の原因になる」といった重大なリスクがあります。命や安全に関わる圧着作業だけは、必ず専用工具を使用してください。
まとめ
いざという時にペンチがなくても、落ち着いて「今自分は何をしたいのか(切る、回す、つかむ等)」を整理すれば、家の中にあるハサミやピンセット、時には硬貨などを使って十分に代用が可能です。
作業する時は、輪ゴムや布を滑り止めとして活用するとより安全で確実になります。ただし、電気配線やワイヤー固定における「圧着」作業の代用だけは絶対にNGです。
代用テクニックはあくまで「いざという時の応急処置」として活用し、怪我のないようにDIYや修理を楽しんでくださいね。
