空気清浄機を使っているのに「本当にほこりが減っているのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?せっかく購入したのに効果が実感できないと、その価値を疑ってしまいますよね。実は、空気清浄機はきちんと選び、正しく使えば、確かにほこりを減らす効果があります。この記事では、空気清浄機がほこりを減らす仕組みや、効果を最大限に発揮させるための選び方・使い方を詳しく解説します。
空気清浄機は本当にほこりを減らせるのか?
結論から言うと、空気清浄機は確かにほこりを減らす効果があります。ただし、すべてのほこりをゼロにできるわけではありません。
ほこりの種類と空気清浄機の効果
私たちの家に存在する「ほこり」には様々な種類があります。
- 目に見える大きなほこり(毛髪、繊維くず、砂ぼこりなど)
- ハウスダスト(ダニの死骸やフン、カビの胞子など:10〜40μm)
- 花粉(約20〜30μm)
- PM2.5など微小粒子(2.5μm以下)
空気清浄機は特に、空気中を浮遊している微細なほこりに対して効果を発揮します。粒子の中でほこりは比較的大きいサイズなので、空気清浄機による集塵は十分可能です。特に、ハウスダストや花粉、PM2.5などの微小粒子は、適切なフィルターを持つ空気清浄機によって効果的に除去できます。
効果を実感できる具体例
実際に空気清浄機を使用した人の声を見てみると、以下のような効果が実感されています:
空気清浄機を1年使って感じた一番の効果は、ほこりが軽減したこと。羽毛布団や毛布を使う冬場は特に、寝起きの鼻や喉が違います。夫の花粉症も和らいでいます。
床に溜まる埃が少なくなって、掃除がラクになったことも嬉しいメリットです。
このように、適切な空気清浄機を正しく使えば、ほこりの軽減効果を体感できる可能性が高いと言えます。
空気清浄機なのにほこりが減らない原因
せっかく空気清浄機を使っているのに、ほこりが減った実感がない場合は、いくつかの原因が考えられます。
1. 設置場所が適切でない
空気清浄機を窓側や壁、家具の近くなど、邪魔にならない場所に置いていませんか?空気清浄機は空気が循環している場所に置くことで、より高い効果を発揮できます。
隅に置いてしまうと、空気の循環が悪いので、部屋の中央やエアコンの前に置くといいでしょう。
2. 空気清浄機の性能が不足している
運転を「強」にしてもほこりが減らないときは、最初から集塵能力が低い空気清浄機である可能性も考えられます。
風量が強いほど集塵力や清浄スピードが上がります。そのパワーは製品の「適用畳数」で表示されています。部屋の広さに対して適用畳数が小さすぎると効果が出にくくなります。
3. 部屋のほこりが多すぎる
単純に部屋のほこりが多すぎて、空気清浄機では除去しきれないという場合も考えられます。
空気清浄機をつけているからといって、部屋のあらゆるほこりを完全に取り除けるわけではないため、掃除は欠かせません。
4. フィルターのメンテナンス不足
空気清浄機は空気中の花粉や汚れ、ハウスダストなどをフィルターでろ過しているため、使い続けているとフィルターが汚れたり目詰まりしたりしてしまいます。
フィルターが汚れたまま使い続けていると、十分な効果を得ることができなくなってしまうため、空気清浄機を一定期間使ったあとは、フィルターの汚れをチェックして適宜掃除するようにしましょう。
ほこり対策に効果的な空気清浄機の選び方
ほこり対策に本当に効果のある空気清浄機を選ぶためには、以下のポイントをチェックしましょう。
1. HEPAフィルターを搭載している
空気清浄機をフィルターから選ぶときにチェックしておきたいのが、ほこり除去できるフィルターが搭載されているかどうか、という点。その点において、HEPAフィルターは安心です。
HEPAフィルターとは、0.3μmの粒子に対して99.97%の捕集率を有したフィルターのことです。HEPAフィルターがあれば、ハウスダストや花粉などの微細なほこりも効果的に捕集できます。
2. 適用畳数(風量)を部屋の広さの2〜3倍に
10畳の部屋に10畳用の空気清浄機を置くのは間違いではありませんが、部屋の2~3倍の適用床面積のものを選ぶ方が、ほこりを効果的に除去できます。
設置する部屋の2倍程度広い対応面積の空気清浄機を選ぶことで、ほこりをパワフルに集塵してくれるでしょう。
ただし、適用畳数が大きくなるにつれてサイズが大型になり、価格も高くなってしまうので、バランスを見ながら選ぶのがおすすめです。
3. ほこりセンサーの搭載
空気中の状態は目に見えないため、空気清浄機を使っても綺麗になっているのか分からず効果を感じづらいこともあります。そこで、注目したいのが空気中のほこりの量を感知する『ホコリセンサー』。
空気中のホコリ量に応じて空気清浄を行うため、無駄な稼働を抑えた省エネ効果が期待できます。またユーザーが手動で調整する必要がなく、常に最適な空気環境を保てるのもメリットです。
4. お手入れのしやすさ
空気清浄機のフィルターは、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。自動お掃除機能が付いているモデルは、フィルターの手入れが楽になるため、メンテナンスが苦手な方にもおすすめです。
フィルターの交換頻度や手入れの手間を考慮して選ぶと、長く効果的に使い続けることができます。
5. 吸気口の位置
効果的に空気清浄機を使うなら、吸気口の位置を気にしましょう。花粉やハウスダストは最終的に床に落ちるため、前面下部など床に近い吸気口が効果的です。
床に近い位置に吸気口がある空気清浄機は、沈降しかけているほこりも効率良く吸い込むことができます。
空気清浄機を効果的に使うための設置方法と使い方
せっかく良い空気清浄機を選んでも、使い方が間違っていては効果が半減してしまいます。以下のポイントを参考に、効果的に使いましょう。
1. 設置場所の工夫
効果的に空気清浄機を使うには、まず正しい場所に設置しましょう。空気清浄機を置くのに適しているのは、窓やドアなどの外気が取り込まれる場所以外のところです。
外気の入り口に置いてしまうとうまく空気の流れを作れず、効果を発揮できません。窓やドアから離れたところに十分なスペースを確保して設置し、場合によってはサーキュレーターなどを併用して空気の流れを作る方法もおすすめです。
部屋の中央やエアコンの前に置くといいでしょう。また、玄関に置くのもおすすめです。外から入ってくるほこりなどを室内に持ち込まないようにする効果が期待できます。
2. 常時運転を心がける
空気清浄機は基本的にはつけっぱなしがベターです。帰宅時や起床時など、ホコリが持ち込まれたり舞い上がったりしやすいシーンはもちろん、人が動かない時間に舞うホコリ・チリもあります。
ホコリが多そうなときだけ動かすのではなく、常に電源を入れておくと効率的に部屋のホコリを吸引できますよ。
空気清浄機は、長時間稼働させることによって室内の空気が何度も循環され、徐々に空気が綺麗になっていく仕組みになっています。短時間だけの使用では十分な効果を得られないことがあります。
3. サーキュレーターとの併用
風量不足だなと感じるときは、サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させることで、床に落ちたホコリなどの汚れも空気清浄機へ送り込むことができますよ。
空気清浄機の風量が物足りないと感じる場合は、扇風機やサーキュレーターを併せて使うのがおすすめです。床に落ちたほこりを舞い上がらせることで空気清浄機が吸い込みやすくなり、すっきりと取り除いてくれるでしょう。
4. 定期的なフィルター掃除
空気清浄機はフィルターを定期的に掃除しないと、十分な効果を得ることができなくなってしまいます。メーカーの推奨する頻度でフィルターのお手入れを行いましょう。
フィルターがどんどん汚れていくのは、空気中のほこりを効率良く捕集している証拠でもあります。定期的なメンテナンスで、その効果を持続させましょう。
5. 掃除と併用する
空気清浄機をつけているからといって、部屋のあらゆるほこりを完全に取り除けるわけではないため、掃除は欠かせません。
空気清浄機は吸い込む力はあまり強くないため、空気中に舞っているほこりを取り込んでも、床に落ちているほこりをすべて除去できないので、掃除はこまめに行いましょう。
おすすめのほこり対策向け空気清浄機
市場には多くの空気清浄機がありますが、特にほこり対策に効果的なモデルをいくつか紹介します。
ダイキン製品
ダイキン MCK70Vは、フィルターにもストリーマ放電を行う仕様になっており、プラズマの力で雑菌の繁殖を抑えることでフィルターが汚れるのを防いでくれます。
TAFUフィルターを採用することで、静電力が落ちにくく汚れがフィルター内で広がりにくいのも人気の理由です。
シャープ製品
シャープのコンパクトな空気清浄機「FP-FX2」は、静電気を帯びたHEPA・脱臭一体型フィルターを採用しています。目詰まりしにくく、ほこり除去機能が長続きしやすいためお手入れの頻度も少なくて済む特徴があります。
パナソニック製品
パナソニックの加湿空気清浄機「F-VXP70」は、ほこりなど汚れの種類に合わせて気流を切り替えて吸い込むモードや、高感度のハウスダストセンサーを搭載しているのが特徴です。もちろんHEPAフィルターを採用しています。
まとめ
空気清浄機は、正しく選んで適切に使えば、確かにほこりを減らす効果があります。特に、空気中を浮遊するハウスダストや花粉、PM2.5などの微小粒子は効果的に除去できます。ただし、床に落ちて固着したほこりまでは取り除けないため、掃除と併用するのが効果的です。
ほこり対策に効果的な空気清浄機を選ぶポイントは以下の通りです:
- HEPAフィルターを搭載していること
- 部屋の広さの2〜3倍の適用畳数があること
- ほこりセンサーが搭載されていること
- お手入れがしやすいこと
- 床に近い位置に吸気口があること
また、効果を最大限に発揮させるための使い方として:
- 空気の循環が良い場所に設置する
- 常時運転を心がける
- サーキュレーターと併用する
- 定期的にフィルターをお手入れする
- 掃除と併用する
これらのポイントを押さえれば、空気清浄機によるほこり対策は確実に効果を発揮します。快適な室内環境を手に入れるために、ぜひ参考にしてみてください。