【癒し効果抜群】めちゃくちゃ懐く小動物7選！初心者でも安心の飼い方完全ガイド

「仕事から帰ったとき、そっと寄り添ってくれる小さな家族がいたら…」
「犬や猫を飼いたいけど、お部屋の広さや時間の制約で難しい…」

そんな風に感じたことはありませんか？初めてペットを飼う方や、一人暮らしの方にとって、小動物は素晴らしいパートナーになってくれます。しかし、いざ飼おうと思っても「どの種類が懐きやすいの？」「お世話は大変じゃない？」といった不安がつきものです。

実は、小動物の中にも、まるで犬や猫のように飼い主を認識し、名前を呼ぶと駆け寄り、手の上で甘えてくれる、驚くほど懐きやすい子たちがたくさんいるんです。

この記事では、数多くの飼い主さんの声と動物の習性に基づき、「めちゃくちゃ懐く小動物」をランキング形式で7種類ご紹介します。それぞれの動物の性格や魅力、初心者でも安心して飼育を始められる具体的な方法、必要な費用まで、どこよりも詳しく解説します。あなたにぴったりの小さなパートナーを見つけて、癒やしと喜びに満ちた新しい毎日を始めてみませんか？

めちゃくちゃ懐く小動物の魅力とは？
【懐きやすさランキング】めちゃくちゃ懐く小動物7選
小動物が懐く理由と懐かせるための基本原則
住環境別・ライフスタイル別おすすめペット
懐く小動物を飼う前に知っておきたい基礎知識
よくある質問｜懐かない時の対処法も解説
まとめ：あなたにぴったりの懐く小動物を見つけよう

めちゃくちゃ懐く小動物の魅力とは？

小動物が懐いてくれると、日々の暮らしの中にかけがえのない幸せな瞬間が生まれます。それは、大きな動物との暮らしとはまた違った、特別な絆を感じられる体験です。

手のひらに乗って甘える姿
信頼関係を築けた小動物が、あなたの手のひらにちょこんと乗って、安心しきった表情でくつろいだり、ウトウトしたりする瞬間は、何物にも代えがたい宝物になります。
名前を呼ぶと寄ってくる愛おしさ
ケージの前で優しく名前を呼ぶと、眠そうに顔を上げたり、トコトコと駆け寄ってきたりする姿は、本当に愛らしいものです。「私のことをちゃんと覚えてくれている」という確かな実感が、心の深い部分を温めてくれます。
飼い主だけに見せる特別な仕草
懐いた小動物は、飼い主にだけ特別な鳴き声を出したり、鼻をすり寄せてきたり、後をついてきたりと、全身で愛情を表現してくれます。この「自分は特別なんだ」と感じさせてくれる行動が、たまらなく嬉しいものです。
コンパクトなサイズで飼いやすい手軽さ
犬や猫に比べて省スペースで飼育でき、毎日のお散歩も必要ありません。鳴き声が比較的小さな種類も多く、集合住宅にお住まいの方や、一人暮らしの方、そして初めてペットを迎える方でも、無理なく一緒に暮らすことができます。

しかし、忘れてはならないのは、すべての小動物が同じように懐くわけではないという点です。種類はもちろん、個々の性格によっても懐きやすさには大きな差があります。だからこそ、あなたのライフスタイルや性格に合った動物を選ぶことが、幸せなペットライフを送るための最も重要な第一歩となるのです。

【懐きやすさランキング】めちゃくちゃ懐く小動物7選

ここでは、実際に多くの飼い主さんの体験談や動物の習性を総合的に判断し、作成した「懐きやすさランキング」を発表します。それぞれの動物の魅力や飼育のポイントも詳しく解説するので、ぜひあなたにぴったりの子を見つける参考にしてください。

第1位：デグー｜まるで犬のように懐く賢い小動物

懐きやすさ：★★★★★
飼いやすさ：★★★★☆
初期費用：約3〜5万円
月々の費用：約3,000円〜

「アンデスの歌うネズミ」とも呼ばれるデグーは、その驚異的な知能の高さと豊かな感情表現から「まるで犬のようだ」と評される、懐く小動物の代表格です。飼い主を親や仲間と認識し、深い信頼関係を築くことができます。

デグーが懐く理由

非常に高い知能を持ち、人間の3歳児程度の知能があるとも言われ、飼い主の顔や声を個別に認識できます。
本来、社会性の高い群れで生活する習性があるため、飼い主を大切なパートナーとして受け入れやすい性質を持っています。
感情表現が非常に豊かで、「ピロピロ」「キューキュー」といった様々な鳴き声で気持ちを伝えてくれます。

懐いた時の行動

名前を呼ぶと、ケージのどこにいても飛んでくる。
ケージから出すと、自分から手のひらや肩に乗ってくる。
飼い主の後をついて歩き、足元でくつろぐ。
撫でられると気持ちよさそうに目を細め、「グルグル」と喉を鳴らすことも。

飼育のポイント
デグーはコミュニケーションを非常に好むため、毎日ケージから出して遊んであげる時間を確保することが大切です。また、暑さに非常に弱く、室温は20〜25℃が理想。夏場のエアコン管理は必須です。歯が一生伸び続けるため、かじり木やチモシー（牧草）を常に用意し、不正咬合を防ぎましょう。糖質の代謝が苦手で糖尿病になりやすいため、おやつには糖分の少ない野菜などを選びましょう。

第2位：フェレット｜遊び好きで甘えん坊な人気ペット

懐きやすさ：★★★★★
飼いやすさ：★★★☆☆
初期費用：約5〜8万円
月々の費用：約5,000円〜

犬や猫のように飼い主にべったりと甘え、一緒に遊ぶことを心から楽しむフェレットは、まさに「めちゃくちゃ懐く」という言葉がぴったりの動物です。好奇心旺盛でエネルギッシュな姿は、見ているだけで元気をもらえます。

フェレットが懐く理由

家畜化の歴史が長く、元々人間と共生することに適した性質を持っています。
好奇心が非常に強く、飼い主とのインタラクティブな遊びを楽しみます。
群れで生活する習性があり、飼い主や他のペットを仲間として認識します。

懐いた時の行動

飼い主の足元にまとわりついて「遊んで！」とおねだりする。
自分から抱っこを求めてきたり、膝の上で丸まって眠ったりする。
おもちゃを持ってきて、一緒に遊ぼうと誘う。
嬉しい時に「クックックッ」と喉を鳴らす。

飼育のポイント
フェレットは1日に4〜6回の食事が必要なため、高タンパク・高脂肪の専用フードを常に食べられるようにしておきましょう。非常に好奇心旺盛で、小さな物やゴム製品を誤飲してしまう事故が多いため、部屋で遊ばせる（放牧する）際は、危険なものを徹底的に片付けることが極めて重要です。また、特有の病気（インスリノーマ、副腎疾患など）にかかりやすいため、定期的な健康診断が推奨されます。

第3位：モルモット｜温厚で優しい癒し系動物

懐きやすさ：★★★★☆
飼いやすさ：★★★★☆
初期費用：約2〜4万円
月々の費用：約3,000円〜

穏やかで優しい性格から「癒やし系ペット」として絶大な人気を誇るモルモット。最初は少し臆病で警戒心が強いですが、一度心を許すと飼い主にとてもよく甘える可愛らしい姿を見せてくれます。

モルモットが懐く理由

本来、群れで行動するため、信頼できる飼い主を安全なパートナーとして受け入れます。
比較的おっとりとした性格で、人に慣れやすい傾向があります。
食べることが大好きで、手からエサを与えることを通じて着実に信頼関係を築くことができます。

懐いた時の行動

冷蔵庫を開ける音など、エサの気配を察知すると「プイプイ！」と可愛らしく鳴いて催促する。
手から直接、好物の野菜やペレットを食べる。
撫でられると気持ちよさそうに目を細め、リラックスする。
名前を呼ぶと反応し、近寄ってくることもある。

飼育のポイント
モルモットは体内でビタミンCを合成できないため、毎日新鮮な野菜（パプリカ、ブロッコリーなど）やビタミンCが添加された専用ペレットで補給する必要があります。ビタミンC不足は深刻な病気の原因となるため注意が必要です。また、臆病でストレスに弱いので、静かで落ち着いた環境を用意し、驚かせないように優しく接することが大切です。おしっこの量が多いので、こまめな掃除でケージを清潔に保ちましょう。

第4位：ハムスター｜手乗りで可愛い初心者向けペット

懐きやすさ：★★★☆☆
飼いやすさ：★★★★★
初期費用：約1〜2万円
月々の費用：約1,500円〜

小動物ペットの代表格であるハムスター。飼育がしやすく、必要なスペースや費用も比較的少ないため、初心者の方に最もおすすめできる種類の一つです。懐きやすさには個体差がありますが、特にゴールデンハムスターはおっとりした性格の子が多く、手乗りになることも可能です。

ハムスターが懐く理由

ペットとしての歴史が長く、人に慣れやすいように品種改良されてきた個体が多いです。
食欲旺盛で、おやつを通じて「飼い主の手は怖くない」と学習させやすいです。
個体差は大きいものの、穏やかで人懐っこい性格の子も多く存在します。

懐いた時の行動

自分から手のひらに乗ってくる。
飼い主の匂いを覚えると、手の上でリラックスしたり毛づくろいをしたりする。
名前を呼ぶと、巣箱から顔を出すなど反応を見せる。
撫でられても驚いたり逃げたりしなくなる。

飼育のポイント
ハムスターは基本的に単独行動を好む動物なので、多頭飼いは避け、1つのケージに1匹で飼育しましょう。夜行性のため、日中はそっと寝かせてあげ、夕方から夜にかけての活動的な時間にコミュニケーションを取るのが理想です。種類によって性格が大きく異なり、懐きやすさを重視するならゴールデンハムスター、次にジャンガリアンハムスターがおすすめです。

第5位：ウサギ｜実は甘えん坊な寂しがり屋

懐きやすさ：★★★☆☆
飼いやすさ：★★★☆☆
初期費用：約3〜5万円
月々の費用：約4,000円〜

クールで「ツンデレ」なイメージを持たれがちなウサギですが、実は非常に愛情深く、信頼した飼い主にはとことん甘える寂しがり屋な一面を持っています。感情表現が豊かで、その仕草の一つ一つが愛おしく感じられるでしょう。

ウサギが懐く理由

社会性を持つ動物であり、信頼した相手には深い愛情と絆を示します。
寂しがり屋な一面があり、安心できる飼い主との触れ合いを求めます。
知能が高く、飼い主を個別の存在として認識し、生活リズムを学習します。

懐いた時の行動

部屋で遊ばせていると、飼い主の後を健気について回る。
足元に寄り添って座ったり、鼻で「ツンツン」とつついて甘えたりする。
リラックスすると、体を伸ばして横になる。
個体によりますが、抱っこされるのを嫌がらなくなる。

飼育のポイント
ウサギの歯は一生伸び続けるため、常にチモシー（牧草）を食べられるようにして、歯を適切に摩耗させる必要があります。また、消化器系がデリケートで、「うっ滞」という命に関わる病気になりやすいため、食事管理とストレスのない環境が重要です。骨が脆いため、抱っこする際は落とさないように細心の注意を払いましょう。

第6位：セキセイインコ｜おしゃべり好きなコミュニケーション上手

懐きやすさ：★★★☆☆
飼いやすさ：★★★★☆
初期費用：約2〜3万円
月々の費用：約2,000円〜

鮮やかな色と可愛らしい姿で人気のセキセイインコ。ただ美しいだけでなく、人の言葉を覚えたり、飼い主と積極的にコミュニケーションを取ろうとしたりする、非常に懐きやすい小鳥です。「おはよう」「可愛いね」など、話しかけた言葉を覚えて返してくれる喜びは格別です。

セキセイインコが懐く理由

社会性が高く群れで生活する習性から、飼い主を大切な仲間として受け入れます。
知能が高く、人の言葉や行動を観察し、真似をすることで学習します。
社交的で明るい性格の子が多く、人との関わりそのものを楽しみます。

懐いた時の行動

飼い主の言葉を覚えて、話しかけてくる。
ケージから出すと、喜んで肩や手に止まる。
頭や首を撫でられると、気持ちよさそうにうっとりする。
飼い主の真似をして遊んだり、歌を歌ったりする。

飼育のポイント
セキセイインコは寒さに弱いため、特に冬場はペットヒーターなどで保温し、ケージ内を20℃以上に保つことが大切です。ストレス解消や運動のために、毎日少なくとも1時間はケージから出して部屋の中を自由に飛ばせてあげましょう（放鳥）。その際は、窓やドアを必ず閉め、事故を防ぐための環境整備が必要です。

第7位：チンチラ｜ふわふわで人懐っこい小動物

懐きやすさ：★★☆☆☆
飼いやすさ：★★★☆☆
初期費用：約5〜8万円
月々の費用：約4,000円〜

信じられないほど密集した、ふわふわで滑らかな毛並みが最大の魅力であるチンチラ。少し臆病な面もありますが、時間をかけて信頼関係を築けば、名前を呼ぶと寄ってくるなど、人懐っこい一面を見せてくれます。

チンチラが懐く理由

知能が高く、飼い主をきちんと認識し、声や匂いを覚えることができます。
好奇心旺盛で、安全だと分かれば人との関わりを楽しむようになります。
おやつが大好きで、手から与えることを通じて信頼関係を築きやすいです。

懐いた時の行動

名前を呼んだり、おやつの袋の音をさせたりすると、期待して寄ってくる。
慎重に手からエサを食べる。
慣れると、頭や背中を撫でられるのを嫌がらなくなる。
ケージの前で、飼い主が出てくるのを待っていることがある。

飼育のポイント
チンチラは暑さに極端に弱く、室温を25℃以下、できれば20℃前後に保つ必要があります。夏場のエアコンは24時間稼働が必須です。また、高密度な毛を清潔に保つため、水浴びではなく専用の砂で「砂浴び」をさせます。ストレスに弱いデリケートな面もあるため、静かで落ち着いた環境で飼育することが理想です。

小動物が懐く理由と懐かせるための基本原則

どうして小さな動物たちが私たちに心を開いてくれるのでしょうか。その背景には、彼らの習性や本能が深く関わっています。ここでは、小動物が懐くメカニズムと、信頼関係を築くための普遍的な原則について解説します。

小動物が人に懐く3つの理由

生存本能による信頼関係
野生の世界では、常に危険と隣り合わせです。そんな彼らにとって、「この人は安全で、毎日美味しいごはんをくれる存在だ」と認識することは、安心して生きるための重要な学習です。毎日決まった時間に優しくお世話をすることで、飼い主は「頼れるリーダー」として認識されます。
社会性による群れ意識
デグーやモルモット、ウサギなど、多くの小動物は本来、群れで生活する社会的な動物です。単独で飼育されている場合、彼らは飼い主を「群れの仲間」や「親」のような存在として受け入れます。この仲間意識が、甘えたり後をついてきたりといった行動につながるのです。
学習能力による個体認識
知能の高い小動物は、飼い主の声のトーン、匂い、姿、さらには行動パターンまでを詳細に学習し、「他の人間とは違う特別な存在」として認識します。これにより、家族の中でも特にお世話をしてくれる人に対してだけ、特別な行動を見せるようになります。

懐かせるための5つの基本原則

小動物との絆を深めるためには、彼らの気持ちを理解し、焦らずに行動することが何よりも大切です。以下の5つの原則を心に留めておきましょう。

【最重要】焦らず、動物のペースに合わせる
お迎えした初日からベタベタ触るのは絶対にNGです。小動物にとって、環境の変化は非常に大きなストレス。まずは新しいお家に慣れてもらうことが最優先です。
- お迎え初日〜3日目：そっとしておく。エサと水の交換以外はケージに近づかず、遠くから静かに見守りましょう。
- 4日目〜1週間：ケージ越しに優しく名前を呼ぶ。まだ触らず、声と存在に慣れてもらいましょう。
- 1週間後〜：手からおやつをあげてみる。ケージの扉を開け、指先におやつを乗せてそっと差し出します。食べてくれなくても焦らず、毎日繰り返します。
食事を通じて信頼関係を築く
「飼い主の手＝美味しいものがもらえる良いもの」と学習してもらうのが最も効果的です。手渡しでおやつを与える時間は、最高のコミュニケーションの機会となります。最初は警戒しても、根気よく続けることで必ず心を開いてくれます。
予測可能な毎日を作る
毎日なるべく同じ時間にエサをあげ、同じ時間に声をかけ、同じ時間に部屋んぽ（部屋の散歩）をさせるなど、生活に一定のリズムを作ることで、小動物は大きな安心感を覚えます。「この時間はこうなる」と予測できる環境が、信頼関係の土台を強固にします。
優しい声とトーンで話しかける
小動物は言葉の意味は分かりませんが、声のトーンや大きさには非常に敏感です。常に穏やかで優しい声で名前を呼んだり、話しかけたりすることで、「この声は安心できる」と学習します。
その子の個性を深く理解する
同じ種類の動物でも、性格は千差万別です。活発な子もいれば、臆病な子もいます。撫でられるのが好きな場所、嫌いな場所もそれぞれ違います。日々の観察を通じてその子の「好き」と「嫌い」を理解し、個性に合わせた接し方をすることが、深い絆への一番の近道です。

やってはいけないNG行動

良かれと思ってした行動が、逆に小動物を怖がらせ、懐かなくなる原因になることもあります。以下の行動は絶対に避けましょう。

急に上から掴んだり、追いかけ回したりする
捕食される動物である彼らにとって、上から覆いかぶさってくる手や追いかけられることは、命の危険を感じるほどの恐怖です。
嫌がっているのに無理に触る・抱っこする
体をよじって逃げようとしたり、鳴いて抵抗したりしているのに無理強いすると、飼い主への不信感と恐怖心が刻み込まれてしまいます。
エサの時間がバラバラ
食事の時間が不規則だと、動物は不安を感じ、安定した信頼関係を築くのが難しくなります。
大きな声で叱る、大きな物音を立てる
小動物は人間の怒鳴り声を「威嚇」としか認識できず、恐怖を感じるだけです。くしゃみやドアを閉める音など、生活音にもできるだけ配慮しましょう。

住環境別・ライフスタイル別おすすめペット

あなたの暮らしに最適なパートナーはどの子でしょうか？ここでは、具体的な生活シーンを想定して、特におすすめの小動物を提案します。

一人暮らし・アパート住まいの方におすすめ

ハムスター
鳴き声がほとんどなく、近隣への騒音の心配がまずありません。ケージもコンパクトで、ワンルームでも十分に飼育スペースを確保できます。
デグー
日中に活動する昼行性のため、飼い主さんが帰宅する夕方以降に活発になり、コミュニケーションを取りやすいのが魅力です。鳴き声はありますが、比較的響きにくい音質です。
セキセイインコ
おしゃべりはしますが、叫び声は少なく、適切なしつけでコントロール可能です。人と話すのが好きなので、一人暮らしの良き話し相手になってくれます。

小さなお子様がいる家庭におすすめ

モルモット
動きが比較的ゆっくりで、性格も温厚なため、お子さんが触れ合うのに適しています。めったに噛むことがなく、安心して観察させることができます。
ウサギ（ネザーランドドワーフなど小型種よりホーランドロップなど中型種）
ある程度の大きさがある方が、お子さんの力加減でも怪我をさせにくく安心です。命の大切さや思いやりの心を育む素晴らしい教育の機会になります。（※お子さんだけでは触らせず、必ず大人が監督してください）
ハムスター（ゴールデン）
他の種類より体が大きく動きが穏やかなため、扱いやすいです。愛らしい行動は、お子さんの情操教育にも良い影響を与えるでしょう。

初心者・ペット未経験者におすすめ

ハムスター
飼育方法が広く確立されており、書籍やインターネットで豊富な情報を得られます。飼育グッズも手頃な価格で一式揃えやすいのが魅力です。
セキセイインコ
比較的丈夫で病気になりにくく、日々の健康管理がしやすいです。食欲やフンの状態など、体調の変化が分かりやすいのも安心なポイントです。
モルモット
温厚で扱いやすく、基本的なお世話（エサやり、掃除）がシンプルです。感情が分かりやすく、ペットとの心の交流を実感しやすいでしょう。

懐く小動物を飼う前に知っておきたい基礎知識

可愛いパートナーを迎える前には、現実的な準備も必要不可欠です。費用や必要なグッズ、万が一の時のための医療体制について、しっかりと確認しておきましょう。

飼育にかかる費用比較

ペットとの生活には、初期費用だけでなく、毎月の食費や消耗品費、そして見落としがちな医療費がかかります。以下の表はあくまで目安ですが、生涯にわたって責任を持つための参考にしてください。

動物名	初期費用（生体代＋グッズ）	月々の費用	年間医療費（目安）	寿命	生涯費用（目安）
ハムスター	約1〜2万円	約1,500円	5,000円〜	2〜3年	5〜10万円
デグー	約3〜5万円	約3,000円	10,000円〜	5〜8年	25〜40万円
モルモット	約2〜4万円	約3,000円	8,000円〜	5〜7年	25〜35万円
ウサギ	約3〜5万円	約4,000円	15,000円〜	8〜12年	50〜80万円
フェレット	約5〜8万円	約5,000円	20,000円〜	6〜10年	60〜100万円
セキセイインコ	約2〜3万円	約2,000円	8,000円〜	10〜15年	30〜50万円
チンチラ	約5〜8万円	約4,000円	12,000円〜	10〜20年	60〜120万円

必要な飼育グッズと環境

お迎えする前に、ペットが快適に過ごせる環境を整えてあげましょう。最低限必要なグッズは以下の通りです。

ケージ：その動物にとって十分な広さと高さがあり、脱走の危険がなく、掃除がしやすいものを選びましょう。
給水器：ボトルタイプが衛生的でおすすめです。
エサ入れ：ひっくり返されにくい、陶器製などの重いものが良いでしょう。
床材：アレルギーの出にくい素材（紙製など）や、ペットの足に優しいものを選びます。
隠れ家（巣箱）：安心して眠れるパーソナルスペースは、ストレス軽減に不可欠です。
おもちゃ・かじり木：退屈を紛らわし、歯の健康を維持するために必要です。
その他：トイレ（ウサギなど）、回し車（ハムスター）、砂浴び容器（チンチラ）、保温器具など、種類に応じたグッズ。

これらのグッズを配置し、動物にとっての適温（種類によって大きく異なる）を維持できる、静かで安全な場所を確保してあげましょう。

ペット保険と動物病院について

ペット保険の必要性
小動物は体が小さいため、少しの体調不良が命取りになることも少なくありません。そして、犬猫に比べて診療費が割高になる傾向があります。特にフェレットやウサギは病気や怪我をしやすい動物です。万が一の高額な医療費に備え、小動物が加入できるペット保険を検討することをおすすめします。

動物病院選びのポイント
最も重要なのは、お迎えする前に、自宅から通える範囲に「エキゾチックアニマル」を専門的に診察できる動物病院があるかを確認しておくことです。犬猫専門の病院では、小動物を適切に診察できないケースが多々あります。
以下の点を確認して、いくつかの候補をリストアップしておきましょう。

小動物（飼いたい種類）の診療実績が豊富か
夜間や休日の緊急対応は可能か
獣医師やスタッフが親身に相談に乗ってくれるか
料金体系が明確か

よくある質問｜懐かない時の対処法も解説

ここでは、小動物を飼育する上で多くの人が抱く疑問や悩みについて、Q&A形式でお答えします。

Q1: 飼い始めて1か月経つのに全然懐いてくれません。どうすればいいですか？

A: まず、焦らないでください。人間と同じで、動物にも個性があり、心を開くペースは様々です。警戒心の強い子の場合、数か月かかることも珍しくありません。基本に立ち返り、「懐かせるための5つの基本原則」を根気よく続けてみてください。特に、手からおやつを与える練習は、信頼関係構築の鍵となります。動物が安心できる静かな環境を維持し、その子のペースに寄り添ってあげることが最も重要です。

Q2: 懐いていたのに急に噛んだり、距離を置かれたりするようになりました。なぜ？

A: いくつかの原因が考えられます。最も注意すべきは、体調不良や病気の可能性です。どこか痛かったり、気分が悪かったりして、触られるのを嫌がっているのかもしれません。その他、発情期による一時的な性格の変化や、引っ越し・模様替えといった環境の変化によるストレスも考えられます。まずは食欲やフンの状態など、健康状態を注意深く観察し、異変があればすぐに動物病院を受診しましょう。

Q3: 小動物に噛まれた時はどう対処すればいいですか？

A: たとえ小さな傷でも、まずは流水でよく洗い流し、消毒してください。動物の口内には雑菌がいるため、傷が深く腫れや痛みが続く場合は、必ず人間の医療機関（皮膚科や外科）を受診してください。その上で、なぜ噛んだのか原因を考えましょう。「恐怖」「驚き」「縄張り意識」など、原因に応じた対策（驚かせない、巣箱に手を出さない等）を講じることが再発防止につながります。

Q4: 旅行や出張で数日間、家を空ける時はどうすればいいですか？

A: 1泊2日程度であれば、十分な量のエサと水を複数箇所に用意し、エアコンで室温管理を徹底すれば留守番可能な種類もいます。しかし、3日以上家を空ける場合は、誰かに世話を頼むのが原則です。信頼できる友人や家族に頼むか、小動物専門のペットホテル、ペットシッターを探しましょう。特にペットホテルは数が限られているため、事前に調べて予約しておくことが肝心です。

Q5: ニオイが気になりますか？対策はありますか？

A: 動物の種類や個体、掃除の頻度によって大きく異なります。一般的にフェレットは特有の体臭があり、ウサギやモルモットはおしっこの量が多いです。対策の基本は、こまめな掃除です。トイレの砂や床材を毎日〜数日おきに交換するだけで、ニオイは大幅に軽減できます。また、最近では消臭効果の高い床材やスプレーも市販されているので、活用すると良いでしょう。