孫の成長を見守ることは、祖父母にとって何よりの喜びですよね。すくすくと大きくなる姿を見るたびに、心が温かくなる方も多いのではないでしょうか。
でも、いざその気持ちを言葉にしようとすると「何て書けばいいんだろう」「ありきたりな言葉しか思い浮かばない」と悩んでしまうこともあるかもしれません。
この記事では、孫の成長を喜ぶ気持ちを上手に伝えるための言葉やメッセージを、年齢別・イベント別にたっぷりご紹介します。手紙やメッセージカード、LINEなど、どんな形でも使える例文を豊富に掲載していますので、あなたらしい温かいメッセージを見つけるお手伝いができれば幸いです。
孫の成長を喜ぶ言葉の基本的な考え方
はじめに、孫へのメッセージを書く上で最も大切にしたい基本的な考え方と、言葉選びのポイントについて解説します。ここを押さえるだけで、あなたのメッセージがより一層心に響くものになりますよ。
素直な気持ちを伝えることが一番大切
孫への言葉は、決して難しいものである必要はありません。「嬉しい」「大きくなったね」「頑張ってるね」といったシンプルな言葉でも、あなたの愛情は十分に伝わります。
大切なのは、ご自身の素直な気持ちをそのまま言葉にすること。孫の笑顔や一生懸命な姿を思い浮かべながらペンを取れば、自然と優しく温かい言葉が溢れてくるはずです。言葉にして伝えることで、孫は「自分は愛されている」「大切に思われている」と感じ、健やかな自己肯定感を育むことができます。
たとえば、こんな風に伝えてみてはいかがでしょうか。
- 「〇〇ちゃんの笑顔を見ると、おばあちゃんも元気になるよ」
- 「毎日頑張っている姿を見て、とても嬉しく思っています」
このように、あなたが感じたことをそのまま伝えるだけで、世界に一つだけの特別なメッセージになりますよ。
孫の年齢に合わせた言葉選びのポイント
孫へのメッセージで特に意識したいのが、年齢に合わせた言葉選びです。成長段階に合わせて、心に届きやすい表現を使い分けることが大切です。
幼い孫(未就学児)には:
- ひらがなだけで書く
- 短い文章で伝える
- 「すごいね」「えらいね」など、分かりやすい褒め言葉を使う
小学生には:
- 学年に応じて漢字とひらがなを使い分ける
- 具体的な出来事を褒める(「運動会のかけっこ、速かったね!」など)
- 少し長めの文章でも読めるようになります
中学生以上には:
- 一人の人間として、対等な目線で語りかける
- 押し付けがましくならない、さりげない応援の言葉を選ぶ
- 孫の自主性や考えを尊重した表現を心がける
年齢が上がるにつれて、少しずつ友達のような距離感で接することで、孫にとっても良き相談相手として、長く良い関係を築いていけるでしょう。
やってしまいがちなNG例とその理由
良かれと思って書いた言葉が、実は孫にとってプレッシャーになったり、心を傷つけたりしてしまうこともあります。以下のような表現は、お祝いのメッセージでは避けるよう心がけましょう。
NG例①:過度な期待を押し付ける
- 「将来は立派な医者になってね」
- 「一流大学に入れるといいね」
→ 孫には孫なりの夢や目標があります。祖父母の期待を押し付けるのではなく、「あなたの夢を応援しているよ」という温かいスタンスで見守ることが大切です。
NG例②:他の子と比較する
- 「お兄ちゃんは〇〇だったのに」
- 「〇〇ちゃんはもうできるのに」
→ 比較されると、子どもは自信をなくしてしまいます。その子自身の成長のペースを認め、昨日より今日、できるようになったことを喜んであげましょう。
NG例③:命令口調になる
- 「もっと勉強しなさい」
- 「しっかりしなさい」
→ お祝いのメッセージは、孫を評価する場ではありません。あくまでも「あなたの味方だよ」という温かく見守る姿勢を伝えることが重要です。
【年齢別】孫の成長を喜ぶ言葉・メッセージ例文
ここからは、孫の年齢に合わせた具体的なメッセージ例文を100個ご紹介します。もちろん、そのまま使っても構いませんし、これをヒントにあなたらしい言葉を加えてアレンジするのも素敵ですよ。
誕生から1歳までの孫へ
この時期の赤ちゃんはまだ文字を読めませんが、いつか大きくなって読み返したときに、祖父母からの深い愛情を感じ取ってくれるはずです。ぜひ、写真などと一緒に残してあげてください。
誕生のお祝い
- うまれてきてくれて、ありがとう。あなたのかおをみているだけで、しあわせなきもちでいっぱいです。
- ○○ちゃん、はじめまして。これからいっぱいわらって、げんきにおおきくなってね。
- あかちゃんのときから、ずっとみまもっているよ。おおきくなるのがたのしみです。
- ちいさなてと、ちいさなあし。ぜんぶがかわいくて、おばあちゃんはメロメロです。
1歳の誕生日
- ○○ちゃん、1さいのおたんじょうびおめでとう!この1ねんで、こんなにおおきくなったんだね。
- あっというまの1ねんでした。○○ちゃんのえがおが、おじいちゃんとおばあちゃんのたからものです。
- たっちができるようになったり、「まんま」っていえるようになったり、ひとつひとつがすごいことだね!
- はじめてだっこしたひのことを、おじいちゃんはずっとおぼえているよ。かんどうをありがとう。
2歳~3歳(保育園・幼稚園入園前)の孫へ
言葉も増え、自分らしさが出てくる愛らしい時期です。日々のできた!を一緒に喜び、その成長を具体的に褒めてあげるメッセージが良いでしょう。
- ○○ちゃん、おたんじょうびおめでとう!おはなしがじょうずになって、おばあちゃんはいつもびっくりしているよ。
- ○○くん、まいにちげんきにあそんでいるかな?おじいちゃんは、○○くんのパワフルなえがおがだいすきだよ。
- できることがいっぱいふえて、すごいね!これからもたくさんあそんで、たくさんわらって、げんきにおおきくなってね。
- ○○ちゃんのにこにこえがおをみると、おばあちゃんもつられてにこにこになっちゃうよ。いつもありがとう。
- じぶんでくつがはけるようになったの?すごいね!どんどんおにいさん(おねえさん)になっていくね。
- 「じいじ」「ばあば」っていってくれるこえが、わたしたちのげんきのみなもとです。
幼稚園児(3歳~6歳)の孫へ
ひらがなが読めるようになってくる子も増えます。ぜひ、孫自身が読めるように、分かりやすくシンプルな言葉で書いてあげましょう。
3歳~4歳
- ○○くん、おたんじょうびおめでとう!ようちえんはたのしいかな?おともだちとたくさんあそんで、たくさんの思い出をつくってね。
- ○○ちゃん、○さいになったね。うたやダンスがじょうずで、このまえ見せてくれてありがとう!おばあちゃん、とってもうれしかったよ。
- げんきいっぱいの○○くんがだいすきです。またいっしょにこうえんであそぼうね。
- ○○ちゃんのおえかき、とってもじょうずだね。もらった絵は、おばあちゃんのおへやにかざっているよ。
5歳~6歳
- ○○ちゃん、お誕生日おめでとう!もうすぐ小学生だなんて、びっくりしちゃうね。ランドセルすがた、楽しみにしているよ。
- ○○くん、運動会でかけっこ1番だったんだって?すごいじゃないか!おじいちゃん、自分のことのようにほこらしいよ。
- できることがどんどんふえて、お話も上手になって…。○○ちゃんの成長が、おばあちゃんはなによりも嬉しいです。
- あんなに小さかったのに、こんなに大きくなって…。おじいちゃん、その成長ぶりにじんわり感動しています。
- ひらがなが全部よめるようになったの?すごい!おべんきょう、がんばっているしょうこだね。
- やさしいところも、げんきなところも、○○ちゃんのぜんぶがすてきだよ。
小学校低学年(1年生~3年生)の孫へ
学校という新しい世界での生活が始まります。勉強や友達とのことなど、頑張っていることを具体的に見つけて褒めてあげると、孫の自信につながります。
1年生~2年生
- ○○ちゃん、お誕生日おめでとう!小学生になって、毎日お勉強も遊びもがんばっているね。
- ○○くん、漢字がたくさん書けるようになったね。難しい字もあって大変だろうに、本当にすごいね!
- 新しいお友だちがたくさんできたって聞いて、おばあちゃんもとてもうれしいよ。
- ○○ちゃんが毎日元気に「いってきます!」と学校に行く様子をママから聞いて、安心しています。
- 苦手だった給食もぜんぶ食べられるようになったの?えらいね!大きくなるね!
3年生
- ○○くん、お誕生日おめでとう!習い事のサッカー、いつもがんばっているね。次の試合もこっそり応援に行こうかな。
- この前見せてくれた絵、とても上手だったね。色使いがすてきで、おばあちゃんに見せてくれて本当にありがとう。
- ○○ちゃん、いつもお母さんのお手伝いをたくさんしているんだって?なんて優しい子なんでしょう。本当にえらいね!
- 九九もぜんぶ言えるようになったんだって?すごい!たくさん練習してがんばったんだね。
- 学校で係の仕事、責任をもってしっかりやっていると聞きました。本当に立派だね。
小学校高学年(4年生~6年生)の孫へ
心も体もぐっと大人びてくる時期。一人の人として認め、対等な目線で語りかけると、孫も心を開いてくれるでしょう。
- ○○くん、お誕生日おめでとう!高学年になって、ぐっとお兄さんらしく、頼もしくなったね。
- 委員会の仕事、責任を持ってがんばっているんだってね。みんなのために頑張れるのは、とても立派なことだよ。
- ○○ちゃん、ピアノの発表会がんばったね。おばあちゃん、聞きに行けなくて残念だったけど、送ってくれた動画を見て感動したよ。素晴らしい演奏だったね。
- 勉強もスポーツも一生懸命がんばっている姿、とてもかっこいいよ。でも、無理しすぎないように、疲れたらいつでも休んでね。
- この前会ったときより、また背が伸びていてびっくり!どんどん大人に近づいていくね。少し寂しいけど、とても嬉しいよ。
- ○○くんの誰にでも優しいところ、おじいちゃんは大好きだよ。いつも家族に優しくしてくれて、ありがとうね。
- 読書感想文、すごくよく書けていたね。○○ちゃんの考えや気持ちがしっかり伝わってきて、感心しました。
- クラブ活動、楽しんでいるかな?好きなことに打ち込める時間を、これからも大切にしてね。
中学生の孫へ
多感な思春期に入る難しい時期です。干渉しすぎず、でも常に見守っているよ、という安心感を与えるような、さりげない応援の言葉が心に響きます。
- ○○ちゃん、お誕生日おめでとう。部活も勉強も忙しい毎日だと思うけど、くれぐれも体に気をつけて、充実した日々を送ってください。
- 中学生になって、ぐっと大人っぽくなったね。あなたの成長をこうして見守ることができて、本当に嬉しいよ。
- ○○くん、テストがんばったんだってね。コツコツ努力していたのを知っているから、結果が出て本当に良かった。おめでとう。
- いつも何事にも一生懸命な○○ちゃんを、おばあちゃんは心から尊敬しているし、いつでも一番の味方として応援しているよ。
- 悩んだり、壁にぶつかったりすることもあると思うけど、いつでも話を聞くからね。一人で抱え込まないでね。
- ○○くんなりのペースで、焦らず、比べず、これからも一歩一歩進んでいってください。
- 今度の部活の大会、ベストを尽くせるよう応援しているよ!結果がどうであれ、頑張る過程が一番大事だからね。
- 自分の好きな道、進みたい道が少しずつ見つけられるといいね。おじいちゃんは、どんな道を選んでも君の選択を尊重し、見守っているよ。
高校生以上の孫へ
もうすっかり一人の大人です。より対等な関係性を意識して、人生の先輩として、時には友達のような距離感で接すると、深い信頼関係を築けます。
- ○○ちゃん、誕生日おめでとう。素敵なレディになっていく姿を見られて、おばあちゃんは感慨深い気持ちでいっぱいです。
- ○○くん、受験勉強、本当に大変だと思う。でも、自分自身の力を信じて、最後まで走り抜いてください。心から応援しています。
- 将来の夢に向かって努力している姿、本当に素晴らしいと思います。その情熱を大切にね。
- 大学生活は楽しんでいますか?たまには元気な顔を見せに、いつでも遊びに来てください。嬉しい報告を待っています。
- ○○ちゃんの成長をこれまで見守ることができて、おじいちゃんは本当に幸せだよ。たくさんの感動をありがとう。
- これからの長い人生、楽しいことばかりではないかもしれないけど、私たちはいつでもあなたの味方だからね。
- アルバイトもがんばっているんだって?社会経験は宝物になるけど、くれぐれも無理はしないようにね。
- 自分のやりたいことが見つかったと聞いて、自分のことのように嬉しいです。全力で応援しています。
【イベント別】孫の成長を喜ぶ言葉・メッセージ例文
誕生日だけでなく、成長の節目となる様々なイベントで使えるメッセージ例文もご紹介します。その時々の気持ちを伝えてあげましょう。
誕生日のお祝いメッセージ
誕生日は、孫の成長を最も実感する特別な日です。一年間の成長を祝い、生まれてきてくれたことへの感謝を伝えましょう。
共通して使える基本形
- お誕生日おめでとう!また一つ大きくなったね。素晴らしい一年になりますように。
- ○歳のお誕生日おめでとう!あなたのすくすく成長する姿を見られることが、私たちの何よりの幸せです。
- 生まれてきてくれて本当にありがとう。これからもずっと、あなたの成長を楽しみに見守っているよ。
- 今年も元気にこの日を迎えられて、本当に嬉しいです。健やかに育ってくれてありがとう。
思い出を入れた例文
- この前一緒に公園に行ったとき、あんなに高い滑り台を一人で滑れていてびっくりしたよ。また遊ぼうね。
- お正月に会ったときより、また背が大きくなっていて驚きました。会うたびに成長を感じます。
- 去年はできなかったことが、今年はたくさんできるようになったね。その一つ一つの成長が、本当に嬉しいよ。
- 夏休みに一緒に海に行ったこと、おじいちゃんの大切な、忘れられない思い出だよ。
遠方に住んでいる場合
- なかなか会えないけれど、いつも元気に、笑顔でいてくれることを願っています。また会える日を楽しみにしているよ。
- 送ってくれる写真を見るたびに、どんどんお兄さん(お姉さん)になっていくのを感じます。次に会えるのが本当に楽しみです。
- 離れていても、いつも○○ちゃんのことを思っています。体に気をつけてね。
- この前のビデオ通話で元気な顔が見られて嬉しかったよ。またお話しようね。
入園・入学のお祝いメッセージ
新しい生活の始まりを祝う、希望に満ちた前向きなメッセージを送りましょう。
保育園・幼稚園入園
- ○○ちゃん、ようちえん入園おめでとう!優しいおともだちがたくさんできるといいね。
- いよいよ、あたらしいせいかつがはじまるね。まいにちげんきにかよって、たくさん楽しんでね。
- まいにちたのしくすごせますように。おじいちゃんとおばあちゃんは、いつでもおうえんしているよ。
小学校入学
- ○○くん、小学校ご入学おめでとう!ピカピカのランドセル姿、とても似合っていてかっこいいよ。
- これからお勉強や運動、いろんなことにチャレンジして、たくさんの「好き」を見つけていってね。
- すっかり小学生らしく、お兄さん(お姉さん)の顔つきになったね。これからの成長がますます楽しみです。
- 新しいお友だちとたくさん遊んで、毎日笑顔でいっぱいの、楽しい学校生活を送ってください。
中学校・高校入学
- ○○ちゃん、ご入学おめでとう!新しい環境で、たくさんの素晴らしい経験をしてきてください。
- 部活も勉強も、時には友達との時間も、自分のペースを大切にがんばってね。いつも応援しているよ。
- これからの3年間が、あなたにとって実り多く、充実したものになりますよう心から願っています。
卒園・卒業のお祝いメッセージ
一つの大きな節目を祝い、これまでの頑張りをねぎらい、そして次のステージへのエールを送りましょう。
卒園
- ○○ちゃん、そつえんおめでとう!ようちえんで、たくさんの思い出ができたね。
- 入園したときはあんなに小さかったのに、心も体も本当に大きく成長したね。小学校でもその笑顔を忘れずにね。
- 楽しい幼稚園生活だったね。先生やお友だちに、ちゃんと「ありがとう」は言えたかな?いつでも応援しているよ。
小学校卒業
- ○○くん、小学校卒業おめでとう!6年間、雨の日も風の日も、本当によくがんばったね。
- あっという間の6年間だったね。4月からは中学生。中学校でも元気に、自分らしくがんばってね。
- 卒業式での立派に成長した姿を見られて、おじいちゃんは胸がいっぱいになりました。感動をありがとう。
中学校・高校卒業
- ○○ちゃん、卒業おめでとう!これからのあなたの未来が、明るく希望に満ちたものであることを心から願っています。
- 一つの大きな節目を迎え、また一歩大人になったね。これからも自分らしさを大切に、夢に向かって進んでいってください。
- 新しいステージでのさらなる活躍を楽しみにしています。卒業、本当におめでとう。
運動会や発表会などの行事
特別な日でなくても、日々の頑張りを具体的に褒めてあげる言葉は、孫の大きな励みになります。
運動会
- 運動会、最後までよくがんばったね!かけっこ、すごく速かったよ。
- 一生懸命に汗を流している姿、本当にかっこよかったよ。おじいちゃん、感動して涙が出そうだった。
- 毎日練習した成果がしっかり出ていたね。本当によくがんばったね。今日はゆっくり休んでね。
発表会・学芸会
- 発表会、とても上手だったよ!たくさん練習したのが伝わってきて、素晴らしかったです。
- 大勢の人の前で、あんなに堂々と発表している姿、本当に立派だったよ。
- 長いセリフもしっかり覚えて、大きな声で言えていてすごかったね。感動をありがとう。
お正月やクリスマスなど季節のご挨拶
季節のイベントでの挨拶に、さりげなく成長を喜ぶメッセージを一言添えるのも素敵です。
お正月
- 明けましておめでとう!今年も元気に、笑顔いっぱいで過ごせますように。
- また一つお兄さん(お姉さん)になったね。今年もたくさん楽しいことがありますように。
- お正月に会えて、元気な顔が見られて本当に嬉しかったよ。またすぐに会おうね。
クリスマス
- メリークリスマス!○○ちゃんのもとに、サンタさんが素敵なプレゼントを届けてくれますように。
- クリスマス、楽しく過ごしてね。風邪ひかないように暖かくするんだよ。また一緒に遊ぼうね。
孫への手紙やメッセージカードの書き方のコツ
ここからは、例文をさらに自分らしく、より心に残るメッセージにするための具体的な書き方のコツをお伝えします。ちょっとした工夫で、気持ちの伝わり方が大きく変わりますよ。
書き出しは孫の名前から始める
メッセージの最初は、ぜひ孫の名前から始めてみてください。いつも呼んでいる愛称で語りかけるように書くと、自然で温かい文章になります。
- 「○○ちゃん、お誕生日おめでとう」
- 「○○くんへ」
名前を呼びかけることで、「これは自分だけに向けられた特別なメッセージだ」と孫が感じ、より心に響きやすくなります。
具体的なエピソードを入れると心に残る
「大きくなったね」「頑張ったね」という言葉に、具体的な思い出や出来事を添えるだけで、ありきたりではない、オリジナリティのある温かいメッセージになります。
例:
- 「この前一緒に作ったクッキー、おいしかったね。また作ろうね」
- 「運動会で一生懸命走っている姿を見て、おばあちゃん涙が出ちゃったよ」
- 「電話で『だいすき』って言ってくれて、おじいちゃん嬉しくてたまらなかったよ」
最近会ったときのこと、娘さんや息子さんから聞いた孫の最近の様子など、具体的な場面を思い出しながら書いてみてください。思い出せないときは、スマートフォンの写真を見返したり、ご家族に「最近○○(孫の名前)はどう?」と聞いてみるのも良い方法です。
最後には自分の名前を忘れずに
メッセージの最後には、「おじいちゃんより」「おばあちゃんより」「じいじ・ばあばより」と、誰からのメッセージか分かるように署名を入れましょう。
孫が小さいうちは「じいじ」「ばあば」、大きくなったら「おじいちゃん」「おばあちゃん」など、孫の年齢や普段の呼ばれ方に応じて使い分けるのがおすすめです。
手書きとデジタル、それぞれの良さ
気持ちを伝える方法は一つではありません。手書きとデジタル、それぞれの良さを理解し、シーンに応じて使い分けるのが良いでしょう。
手書きの良さ:
- 文字から温かみが伝わる
- 大切な思い出として形に残る
- 孫が大人になってからも見返せる宝物になる
- 手間をかけた分、特別感が伝わる
LINEやメールの良さ:
- 遠方に住んでいてもすぐに気持ちを届けられる
- 日常の何気ないことでも気軽に頻繁に送れる
- 写真や動画も一緒に送れる
- 孫が隙間時間にすぐに読める
誕生日など特別な日は心のこもった手紙、日常的な応援メッセージはLINE、というように、上手に組み合わせて使うのも素敵ですね。
シーン別・距離別のメッセージアイデア
孫との関係性や住んでいる距離によっても、メッセージの内容は少し変わってきます。それぞれの状況に合わせたアイデアをご紹介します。
近くに住んでいる孫へのメッセージ
頻繁に会える場合は、コミュニケーションの延長として、次に会うときの約束などを入れると、孫も楽しみにしてくれるでしょう。
- 「また一緒に公園に行って、ブランコしようね」
- 「今度おばあちゃんの家に遊びに来たときのために、好きなお菓子を用意しておくね」
- 「次会うときは、この前やり残したパズルの続きをしようね」
- 「週末、一緒にお料理するのを楽しみにしているよ」
遠方に住んでいる孫へのメッセージ
なかなか会えないからこそ、言葉で「いつも気にかけているよ」と伝えることが大切です。会えない寂しさを伝えつつも、再会を楽しみにしている気持ちを伝えましょう。
- 「遠くにいても、おじいちゃんとおばあちゃんはいつも○○ちゃんのことを思っているよ」
- 「なかなか会えなくて寂しいけど、また元気な顔で会える日を心から楽しみにしています」
- 「送ってくれる写真を見るたびに、大きくなっていく姿に驚いています」
- 「元気にしているかな?おばあちゃんも元気だから、心配しないでね」
- 「次の長い休みには、ぜひこちらへ遊びに来てください。首を長くして待っています」
手紙やメッセージと一緒に、孫が好きなキャラクターの便箋を使ったり、小さなプレゼントを同封したりするのも大変喜ばれます。
LINEやメールで送る短いメッセージ
日常的に気軽に送れる短いメッセージは、孫との心の距離を縮めてくれます。長文である必要は全くありません。
- 「今日は暑いから、水分をたくさん取って遊んでね」
- 「明日のテスト、がんばってね!応援しているよ」
- 「急に寒くなったから、風邪ひかないように気をつけてね」
- 「おやすみ、また明日も楽しい一日になりますように」
- 「また電話するね。声が聞けるのを楽しみにしているよ」
- 「今日の給食、何だった?おいしかった?」
このような短いやり取りの積み重ねが、孫との大切な絆を育んでいきます。
プレゼントに添える一言メッセージ
プレゼントに短いメッセージカードを添えるだけで、贈り物がより一層特別なものになります。
- 「○○ちゃんが喜んでくれる顔を思い浮かべながら選びました」
- 「これでたくさん遊んで、たくさん学んでね」
- 「気に入ってくれるといいな。お誕生日おめでとう」
- 「○○くんにピッタリだと思ってこれにしたよ!」
- 「大切に使ってくれると嬉しいです」
よくある質問
最後に、孫へのメッセージを書く際によくいただくご質問とその答えをまとめました。
Q1. メッセージが長すぎると感じたら?
A1. 長いメッセージを書く必要は全くありません。むしろ、伝えたい気持ちが多すぎてまとまらない場合は、一番伝えたい一言に絞る方が心に残ります。「お誕生日おめでとう。大好きだよ」これだけでも、あなたの愛情は十分に伝わりますよ。
Q2. 文章を書くのが苦手な場合はどうすれば?
A2. ご安心ください。上手な文章である必要はありません。もし悩んだら、以下の方法を試してみてください。
①この記事の例文をベースに、孫の名前や具体的なエピソードを少しだけ付け加えてアレンジする。
②「嬉しい」「大きくなった」「会いたい」「すごいね」など、思いついた気持ちを箇条書きでメモし、それをつなげて文章にしてみる。
③手紙を書くのではなく、孫の顔を思い浮かべて、直接話しかけるつもりで言葉を綴ってみる。
Q3. 期待をかけすぎないためには?
A3. 孫を思うあまり、つい期待を込めた言葉をかけてしまうのは自然なことです。しかし、それがプレッシャーにならないよう、以下の点を意識してみてください。
・「〜しなさい」「〜すべき」といった命令や断定の形を避ける。
・「〜になってほしい」という願望ではなく、「〜しようと頑張るあなたを応援しているよ」と、過程を応援する姿勢を伝える。
・孫の「今の姿」を肯定し、認める言葉を中心にする。
「こうあってほしい」という未来への期待ではなく、「今のあなたが大好き」という無条件の愛情を伝えるメッセージが、孫の心を健やかに育てます。
Q4. 孫からの返事がないときは?
A4. 特に思春期以降の孫は、メッセージをもらっても照れくさかったり、何と返信していいか分からなかったりして、返事をしないことがあるかもしれません。
でも、どうか気になさらないでください。返事がなくても、孫はきっとあなたのメッセージを読み、その温かい気持ちをしっかりと受け取っています。
「返事がこないから送るのをやめよう」とは思わず、「返事がなくても、気持ちは届いている」と信じて、これからもぜひ温かいメッセージを送り続けてあげてください。何年か経って大人になったとき、「あのときのおじいちゃん(おばあちゃん)のメッセージ、実はすごく嬉しかったんだ」と言ってくれる日が来るかもしれませんよ。
まとめ
孫の成長を喜ぶ言葉は、決して特別なものである必要はありません。あなたの素直な気持ちを、孫の年齢に合わせた分かりやすい言葉で伝えれば、それだけで十分、孫の心に温かく届きます。
この記事でご紹介した100の例文が、あなたらしい素敵なメッセージを孫に届けるためのヒントになれば、これほど嬉しいことはありません。
大切なポイントのおさらい:
- 孫の年齢に合わせた言葉選びをする
- 過度な期待は避け、今のありのままの姿を認める
- 具体的なエピソードを入れるとオリジナリティが出て心に残る
- 手書きでもデジタルでも、大切なのは伝える気持ち
おじいちゃん・おばあちゃんからの愛情のこもった言葉は、孫にとって何にも代えがたい、かけがえのない心の栄養になります。形はどうあれ、あなたの深い愛情と、成長を温かく見守る優しい気持ちが伝わるメッセージを送ってあげてくださいね。
ぜひ、今日から孫へのあふれる気持ちを、言葉にして伝えてみてください。きっと、孫の最高の笑顔が見られるはずですよ。