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イタリアンパセリの代用に使える食材と効果的な使い方

イタリア料理を作る時に「イタリアンパセリ」を入れるレシピは多いですが、スーパーでは常に手に入るとは限りません。そんな時に役立つイタリアンパセリの代用品と使い方についてご紹介します。

イタリアンパセリとは?通常のパセリとの違い

イタリアンパセリと普通のパセリは、どちらもセリ科の植物ですが、見た目や風味に大きな違いがあります。

イタリアンパセリの特徴

イタリアンパセリは葉が平たく、三つ葉やパクチーのような見た目をしています。パセリと比べると苦味が少なく、葉をちぎると爽やかな香りが広がります。その香りはパセリよりも強いですが、クセが少ないので、そのままでも加熱料理にも使用できます。
普通のパセリは独特の味と香りがあり、どちらかと言えば食べるより料理の添え物として使われているのに対し、イタリアンパセリは香りも味もクセが少なく食べやすいのが特徴です。

通常のパセリ(カーリーパセリ)の特徴

パセリの葉は、縮れていて丸みを帯びています。苦味が強く、添え物として使われることが多くなっていますが、火を通すことで苦味やえぐみが少なくなり、食べやすくなります
日本で料理の付け合わせなどで使用されるパセリは、葉が縮れて丸みをもっているものがほとんどですが、これは「モスカール(縮葉種)」と呼ばれるものでイタリアンパセリとは全く見た目が異なります。

イタリアンパセリが手に入らない時の代用品

イタリアンパセリがスーパーで見つからない時に役立つ代用品をご紹介します。代用品選びでは「彩り重視」か「香り重視」かによって最適な選択肢が変わってきます。

彩りを重視する場合の代用品

1. 三つ葉

料理に緑の色を加えたいときは、ミツバがおすすめです。日本のスーパーでよく見かけるミツバは特に春に香りが強く、彩りだけでなく、その爽やかな香りで料理を引き立てます。生で使うか、軽く加熱するのが香りを活かすコツです。
三つ葉とイタリアンパセリは見た目だけでなく風味や香りもよく似ていました。海外に住んでいて三つ葉が手に入らないという方は、三つ葉の代用品としてイタリアンパセリが利用できます。
一方の三つ葉は同じ『せり科』ではありますが、『ミツバ属』と別属となっていて、味や香りは少し違いますが、それほど気になるほどの違いでもないので、代用しても差し支えない範囲でしょう。

2. チャービル

フレンチパセリとも呼ばれるチャービルは、パセリに似た見た目を持ちます。
チャービルとはフレンチパセリとも呼ばれているくらい、パセリによく似た植物です。クセがなく香りがそこまで強くないので、さまざまな料理の彩りに使われています。

3. 大葉(青じそ)

大葉はその鮮やかな緑色で料理に彩りを加え、日本のハーブとも称されるほど、さわやかな香りが特徴です。
清涼感のある爽やかな香りを持つ大葉は、イタリアンパセリの代用として十分使用することができるでしょう。

香りを重視する場合の代用品

1. パセリ(カーリーパセリ)

一般的なパセリはその強い香りで料理に深みを加えるのに適しています。生のパセリは少し硬いのと苦味があるため、加熱して使用することをお勧めします。香りを重視するなら、スーパーで手に入りやすい乾燥パセリが便利です。
イタリアンパセリとパセリの違いは後ほど詳しく紹介しますが、イタリアンパセリの代用としてパセリはぴったり。香りが強く、料理に風味をプラスしてくれます。ただ、パセリはそのままだと固く苦味を感じやすいので、料理に使うなら加熱してからがいいでしょう。手軽にパセリの香りだけ欲しいときは乾燥タイプのパセリを使うと日持ちもしておすすめです。

2. セロリの葉

セロリの葉はイタリアンパセリの代わりに使うと良いでしょう。その独特の強い香りは、少量から加えて料理に深みを与えます。セロリの葉は、特に肉や魚の臭み消しに有効です。これを使ってマリネすることで、不快な臭みを抑えつつ、セロリ特有の風味を活かすことができます。
イタリアンパセリの代用でセロリを使うなら、葉の部分を選んでください。セロリの葉は香りが強いので、使うなら細かく刻んで少量ずつ。独特のクセがああるので苦手な人も多いですが、そんなときは食材の臭み消しとしてセロリの葉を使いましょう。

3. バジル

バジルはその甘く、爽やかな香りが特徴で、イタリアンパセリの良い代替品です。
甘くてさわやかな香りのするバジルも、イタリアンパセリの代用におすすめ。少量でもはっきりとした香りが楽しめます。包丁を使ってカットすると香りがなくなってしまうので、フレッシュなバジルは手でちぎりましょう
バジルの持つほのかな甘味とくせの香りは人を選ばず、日本の家庭でも常備されている可能性が高いため、イタリアンパセリの代用としては最も一般的な香辛料といえます。

注意が必要な代用品

パクチー(コリアンダー)

イタリアンパセリの代用として、最初に紹介するのが同じセリ科の植物であるパクチーです。見た目だけでいうならば、イタリアンパセリと瓜二つと言えるでしょう。ただし、両者の持つ香りは同じセリ科の植物であっても全く別の香りです。特にパクチー自体が好き嫌いが分かれやすい香辛料であるため、注意が必要です。料理の仕上げに鮮やかな緑色を加えたいという意味合いであれば、パクチーを代用とすることは全く問題がないでしょう。
イタリアンパセリとパクチーは、一見するとそっくりですが味や香りは全く違います。そのため、イタリアンパセリの代用としてパクチーを使うのは難しく、同種類のカーリーパセリだったり、おなじ「せり科」の三つ葉を用いるのが一般的です。

代用品の効果的な使い方

代用品を使う場合は、それぞれの特性に合わせた使い方をすることで、よりイタリアンパセリに近い効果を得ることができます。

量の調整

量の調整については、代用品によって香りの強さや風味が異なるため、少量から加えて徐々に調整しましょう。とくにセロリの葉やバジルは強い香りを持つため、使用量に注意してください。

使うタイミング

使い方で特に気をつけたいのが、カーリーパセリとセロリです。カーリーパセリは香りが強く、料理に深みを加えてくれますが、苦味があるため加熱して使用することをおすすめします。
衣をつけて天ぷらなどにするとサクサクとした食感と爽やかな後味が楽しめます。刻んでドレッシングに加えてもアクセントになります。

三つ葉の活用法

三つ葉も大葉同様に、日本のハーブといわれ、そのさわやかな香りはイタリアンパセリに近い風味を感じさせるでしょう。
ミツバは特に春に香りが強く、彩りだけでなく、その爽やかな香りで料理を引き立てます。生で使うか、軽く加熱するのが香りを活かすコツです。

イタリアンパセリを使った人気レシピ

イタリアンパセリが入手できた場合に活用できる人気レシピをいくつかご紹介します。
イタリアンパセリは、その独特の風味と見た目で、さまざまな料理に深みと彩りを加えることができます。

パスタ料理

トマトとレモンの酸味がさっぱりとした味わいの冷製パスタです。刻んだイタリアンパセリはパスタやソースとよくからみ、香りや彩りをプラスしてくれます
ペペロンチーノは、にんにく、オリーブ油、赤とうがらしのシンプルパスタです。オリーブ油ににんにくのうまみと香りをしっかりと移すことがコツで、パスタの基本です。

サラダや前菜

明るい色合いのポテトサラダとスモークサーモンに、イタリアンパセリの葉を添えました。爽やかな風味がアクセントになり、彩りもきれいに仕上がります。

サルサヴェルデ(イタリアン万能ソース)

サルサヴェルデとは、「緑のソース」という意味でイタリアンパセリをふんだんに使用したイタリア料理にはかかせないソースです!肉や魚との相性はもちろん、パスタやカルパッチョのソースとしても使えるのでとっても万能です。

まとめ

イタリアンパセリは、その爽やかな香りと美しい緑色で料理を引き立てる素晴らしいハーブですが、常に手に入るとは限りません。そんなときは、料理の目的に合わせて代用品を選ぶことで、美味しい一品を作ることができます。
彩りを重視するなら三つ葉や大葉、香りを重視するならカーリーパセリやセロリの葉、バジルなどが適しています。それぞれの特性を理解し、料理に合わせて使い分けることが大切です。
代用品を使う際は、香りの強さに注意して少量から加えて調整し、加熱するか生で使うかもそれぞれの特性に合わせて決めましょう。これらのポイントを押さえれば、イタリアンパセリがなくても十分美味しい料理を作ることができます。
最後に、イタリアンパセリを使った料理のレパートリーを増やしておくと、入手できたときに存分に活用できるでしょう。パスタやサラダ、魚料理など、さまざまな料理に取り入れて、その風味と彩りを楽しんでみてください。